私の飼い犬バディのDNA検査の結果が届いた。なぜわざわざ検査を、と不思議に思うかもしれないが、答えは簡単、ソファの上でいびきをかいているこの子犬が何者なのかを知りたかっただけだ。この10年ほどの間に何百万人という飼い主が私と同じような疑問を持ち、今やペットの遺伝子型を調べる検査は一大産業となった。犬はおよそ500年前に欧州から米国に渡って(それより数千年前におそらくシベリアから地峡を渡ってやって来た犬は駆逐された)以来、交雑を続けている。私が124.99ドル(約1万3700円)で手に入れた結果にはそれが表れている。ではバディの犬種は何なのか。「いろんな雑種が混じっている」と当てずっぽうで答えたのはミランダ・バレットさん。犬の保護施設「ドッグズ・デサーブ・ベター」のマネジャーで、バディの母親のロージーを育て、その子どもたちの世話をした人だ。