1位は東京の年収2413万円!
業種は金融
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「各都道府県で最も年収が高い企業ランキング」を作成した。上場企業を対象に、各都道府県で最も平均年収が高い会社をピックアップし、金額が大きい順にランキングしている。長崎県は上場企業数がゼロのため対象外だ。都道府県は本社所在地で、ダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が20人未満の企業は除外している。対象期間は、2019年12月期~20年11月期。
早速、ランキングを確認していこう。
1位となったのは東京都に本社を置く、イー・ギャランティだ。平均年収は2413.1万円である。今回2000万円を超えたのは、同社だけだった。業種は「その他金融」で、売掛債権の保証を手掛けている企業だ。伊藤忠商事が大株主となっている。ちなみに従業員の平均年齢は32.5歳だ。
ただ、前期(19年3月期)の年収をチェックすると、485.1万円にとどまっていた。今期の年収は、前期比で実に5倍に増えた計算になる。IR担当者に確認したところ、「この年だけの特殊要因があった」と説明した。
同社が導入している、従業員に自社の株式を給付する株式給付信託(日本版ESOP)が満期を迎えたため、「一部の社員の給与が、この年だけ高くなった」(IR担当者)ためだという。