1年前の物価がどのようなものだったか、思い出せる人はいるだろうか。1年前といえば、米国で新型コロナウイルスの流行が本格的になり始めた頃で、人々はほぼ家にこもっていたため、思い出すのは難しい。車を運転していないときのガソリン代はどうだっただろう? 閉まっていたレストランの食事の値段はいくらだっただろうか。多くの米国人は、入手が難しくなっていたトイレットペーパー以外、多くのモノの価格をよく覚えていないかもしれない。だが、米労働省労働統計局は記録していた。同局のインフレに関する統計によれば、昨年3月の消費者物価は前月比で低下し、その後2カ月間低下を続けた。この統計は13日に「1周年」を迎えた。今年3月の消費者物価指数(CPI)が公表されたからだ。