トイレットペーパー不足を受けて米国の消費者が買いだめに走ってから1年――。トイレットペーパーの販売は落ち込み、新型コロナウイルス感染拡大前の水準を下回っている。ニールセンIQによると、1月の売上高は前年同月から4%余り減少した。前年の1月といえば、米消費者がトイレットペーパーや衛生用品などを買いだめするに至った新型コロナ流行の前だ。こうした落ち込みは、多くの米国人が引き続き自宅で仕事をしたり授業を受けたりしているにもかかわらず、昨年の買いだめが販売に影響し始めていることを示している。「いつ手に入らなくなるか分からないので、買い物に行くたびに幾つか買っていた」と語るのは、ニューヨーク州ニューロシェルに住むマージョリー・グリーンバーグさん(62)だ。そのため「どんどん積み上がっていった」という。
米トイレ紙の販売低迷、買いだめの反動で
今年3月の売上高は前年同月比33%減
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