大阪市のPR記事が炎上、「ホームレス」をエモいコンテンツにする問題点
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大阪・新今宮で出会った「ホームレス」との交流をつづった大阪市のPR記事が炎上している。ホームレスにまつわるネット上の企画はこれまで何度か炎上を繰り返しているが、その理由は何だろうか。(フリーライター 鎌田和歌)

noteで公開された記事が炎上、一体なぜ?

 炎上したのは、4月7日に公開された記事「ティファニーで朝食を。松のやで定食を。」。大阪の新今宮を訪れた女性ライターが、居酒屋や銭湯で出会った地域の人たちからおごってもらったり、シャンプーを借してもらったりして「借りができた分、貸しをつくる」というマイルールを作り、その後に出会ったホームレスの男性に定食やたばこをおごり、それを「デート」と表現する内容だ。フィクションではなく、実際に起きた出来事をつづったという。

 新今宮は西成区にあり、いわゆる「ドヤ街」の一角である。

 公開された直後は絶賛するコメントが多く、フォロワーの多い有名ライターや企業アカウントも「これは素晴らしいな~!!『大阪の良さ』みたいなものも詰まってる!」「記事を書くということは、生きるということなんだなぁ」「すごいものを読んだ。土地勘のある人なら読むことがほぼ映画になると思う」など感動をつづっていた。

 しかし、その後炎上した。炎上に至ったのはいくつかの要素がある。大きく分けて

(1)記事公開時にPR表記がわかりづらかったこと
(2)コロナ禍での配慮に欠ける点が見られたこと
(3)「ホームレス」やドヤ街を口あたりの良いコンテンツに落とし込み、都合よく「エモい(感情が動かされる・感傷的になるというニュアンスの若者言葉) 」切り口で消費しているように見える点

 と言えるだろう。

 もっとも多くの人が指摘している点は(3)である。