【モスクワ】ロシアは16日、米外交官10人を追放すると発表した。米国は前日、選挙介入やサイバー攻撃を理由にロシアへの制裁を発表しており、対抗措置となる。  ロシア外務省は声明で、「バイデン政権による我が国に対する最新の攻撃に答えないわけにはいかない」とし、米政府は「新たな地政学的現実の中で、一方的な独裁がまかり通る余地はないという事実を受け入れたくないようだ」と述べた。  米政府高官8人もロシアの制裁対象となる。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相によると、短期滞在の米国務省などの職員に「無制限の移動」を認めてきた慣行は廃止となる。