――ガラスコーティング剤「Glass Top」が主力商品だそうですね?

天満 ガラスコーティングは、ステンレスやアルミニウム、塩化ビニールなどのあらゆる素材に塗るだけで、表面にガラスの膜が形成されるコーティング剤です。

 膜はわずか2~4マイクロメートルの薄さで、無色透明なので、塗布しても見栄えは変わりませんが、塗布された素材がさまざまな性能を持つようになります。その機能性が、多くの鉄道会社や設計事務所で評価され、鉄道車両のボディーや床、有名建築物に塗られています。

――どのような性能があるのですか?

天満 まずは「超ハードコート性能」です。塗膜は鉛筆硬度にして「9H」という最高レベルの硬度を実現しており、こすったりひっかいたりしても、下地に傷が付きません。車両の床がハイヒールや傘などで傷つきにくいのは、このコーティングがあるからです。「防さび性能」もあるので、ステンレスやアルミ車両のボディーの美観維持にもつながります。

 また、ほこりや汚れが付きにくくなるので掃除がしやすくなる「静電気防止性能」や、床に塗ると滑りにくくなり転倒抑制になる「防滑性能」も大きな特徴です。

代表取締役・天満久義氏。1964年、愛知県生まれ。82年に地元の学校を卒業。金融機関、ペット産業、光触媒技術関連企業を経て、2008年、ガラスコーティング業を営むグラストップを個人創業。11年、株式会社化。

「塗膜は剝がれにくくないのか?」とよく聞かれるのですが、素材に追随する性質があるので、簡単には剝がれません。塗布した後の素材を曲げても、ひび割れしないことに驚かれる方が多いです。

――素晴らしい性能ですね。

天満 これらは基本的な性能で、用途別にブレンドし、異なる性能を有するコーティング剤を用意しています。

 最近開発した一押しの製品は、添加剤「GT-SS」を配合したガラスコーティング剤です。これを塗ると、細菌だけでなく新型コロナウイルスが99・8%減少することを第三者機関に依頼して確認しています。また、鉄道車両で実証実験をしたところ、コーティング剤を塗った手すりは細菌やウイルスが付きにくく、さっと水拭きをするだけで、手術室レベルの清潔さを実現できました。