いつでもどこでも電気が使えるソーラーシステムハウスで社会に貢献

――御社の主力商品である「ソーラーシステムハウス」とはどんな商品ですか?

 工事現場の事務所として使われているコンテナハウスに、ソーラーパネルと蓄電装置を備え付けたオリジナル商品です。電源が取れない場所でも、エアコンやパソコンなどの電化製品が使えます。3日間分の電力が蓄電できるので、雨天の日でも利用可能です。レンタル料は1日1万円。4トントラックで運べるので、ほとんどの場所に設置できます。

――工事現場だけでなく、他の用途でも活用できそうですね

 特に災害時に大活躍するので、「商用電源を使わずに、日常的に使える災害アイテム」を売りにしています。

「ソーラーバイオトイレ」も同じコンセプトで開発した商品です。こちらはバクテリアの力で便を分解するバイオトイレとソーラーパネルを組み合わせたもの。使い始めに水を注入すれば、半年に1回程度汚水をくみ取るだけで、無臭の水洗トイレを使い続けることができます。

 その他にも、同じくソーラーパネルと蓄電装置を用いた「ソーラー街路灯」や、エアコンを遠隔操作でき、室内温度を最適に保てる「ストックコンテナ」などもあります。いずれも、既に技術を持っている他のメーカーと共同開発しました。

いつでもどこでも電気が使えるソーラーシステムハウスで社会に貢献代表取締役・岡忠志氏。1970年、愛知県生まれ。実父が経営するマルオカ工商に14年間勤務した後、ダイワテックに入社し、代表取締役に就任

――いつから販売されているのですか?

 2008年頃からです。それ以前から、コンテナハウスや仮設トイレなど建築資材のレンタルを手がけていたのですが、リーマンショックの影響で建設業界が不況に。弊社も受注額が低下していました。苦境を打開すべく考えたのが、コンテナハウスにソーラーパネルを搭載することです。エコをアピールすることで、入札で有利に働くと考えました。

 正直、当初はその程度の思いしかありませんでしたが、東日本大震災によって考え方が大きく変わりました。