大卒入社3年目のこと。貯金100万円を元手に、
40歳をちょっと過ぎるまでに株式投資で生涯賃金2億円を稼ぐことを決意した。
でも、投資はまったくの素人。完全に知識ゼロの状態だった。
そこで、日中はサラリーマンとして忙しく働きながら、
株式投資の入門書を買って勉強するところから始めた。
最初は短期売買を繰り返して失敗したが、
より落ち着いて取引できる中長期投資に方向転換したところ、“勝ちパターン”が見つかった。
どんどん資産を増やし、当初の計画前倒しで資産2億円達成!
サラリーマンにして株式投資で月400万、500万円の利益を出すことはざら。
多い月には1000万円を軽く超える含み益を得ている。
その投資手法は、堅実で着実。
『10万円から始める! 割安成長株で2億円』の著者・弐億貯男が、
すべてのサラリーマンにおすすめの投資スタイルを手取り足取り伝授する。
「会社の人は誰も知らないけれど、実はボク、いつ会社を辞めても大丈夫なんです!」――弐億貯男
「現金買付余力」は大事
以前、ブログのネタを募集したところ、次のような質問をいただきました。
「これまでの投資経験を活かして、あらためて元手100万円で株式投資を始めるとしたら、どのような投資手法をとるか?」
――という質問です。この質問に答えてみましょう。
私は2002年10月に元手100万円で株式投資をスタートしたのですが、投資先の1つであるサイゼリヤ株が、不祥事の影響でみるみる値下がりしました。
初心者で損切りする勇気がないまま、逆に買い増し(ナンピン買い)してしまい、元本100万円では足りなくなり、最終的には250万円をつぎ込むという失敗をしました。
そんな苦い経験を踏まえて、あらためて元本100万円で株式投資を始めるとしたら、ひとまず投資は半額の50万円にとどめ、50万円は「現金買付余力」として残しておきます。
現金買付余力があると、有望な“格安成長株”が出てきたときや、先行き有望な保有株をさらに買い増したいときに活用できます。
また、保有株が値下がりした際、証券口座の資産の減少を軽減できます。
株式投資の初心者は、銘柄選びも売買タイミングもつたない状況ですから、私と同じように大半は損失からのスタートとなるでしょう。
損をするなら傷が浅いほうがいいですし、何度か損をしても大丈夫なようにしておいたほうが無難です。
10万円から始めるなら勉強のつもりで全額投資するのもアリですが、もともと余裕資金だからといって一度に全額投下するのではなく、あらかじめ枠を決めて現金買付余力を残すようにしてください。