東京五輪の開幕まで残り3カ月を切る中、国際オリンピック委員会(IOC)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)下でも安全に五輪を開催できる証拠として、最近の各種スポーツ大会の開催状況を挙げている。IOCのトーマス・バッハ会長は先週の記者会見で、「オーガスタ(米ジョージア州)で開かれたマスターズ・トーナメントを見ればいい」と発言。同ゴルフトーナメントが「問題なく」行われ、松山英樹選手が日本人初の優勝者になったことを指摘した。ただ、マスターズには23カ国のゴルファー88人が出場した。1つのスポーツの1つのトーナメントであり、その形態上、もともとソーシャルディスタンス(社会的距離)が確保されている。7月23日に開幕予定の東京五輪は、200以上の国から約1万1000人のアスリートが参加し、2週間半の期間に33競技339種目が実施されるという巨大イベントだ。