まずはできることから
小さな一歩を踏み出そう

 面白いことに、そんな近未来が舞台のドラマでは、登場人物たちがトレッドミル(ランニングマシン)やエアロバイクを使って室内で運動しているシーンが、必ずといっていいほど描かれています。

 体を動かす機会が減れば、筋肉量はどんどん減ってしまいます。
 運動不足を補うために、実にアナログな運動をするシーンがあるわけです。

 人間の体というものは、どんなに便利な世の中が訪れようとも、運動しなければ確実に衰えてしまうものなのです。

 それにもかかわらず、座っているだけで、巻いているだけで、電気を流すだけで、楽々簡単に筋肉がつく! などとうたった商品を目にする機会が増えました。

 楽をして筋肉をつけられる手段があるのなら大歓迎ですが、それだけで十分な筋肉がついて、筋力を維持できるとは思えません。

 もしできるのであれば、近未来を描いたドラマで、皆がこぞってトレッドミルで走ったり筋トレに励んだりするシーンもないはずです。

 10年後、後悔しない体をつくるには、私の最新著作『10年後、後悔しない体のつくり方』で紹介している有酸素運動や筋トレ、柔軟性を高めるストレッチなどをするのが近道です。
 まずはできることから、小さな一歩を踏み出してみてください。

 本書のプログラムで効果を感じれば、やる気が高まるという好循環が生まれ、楽しく続けられることにつながりますから、ひとつずつトライしてみてください!