2021年夏の東京オリンピックが開催できるかどうかは、新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受けて依然極めて不透明な状況だが、2022年の北京冬季五輪の開会式はわずか1年後に迫っている。そして冬季五輪にも、新型コロナ禍が大きな影を落としつつある。  中国の習近平国家主席はここ数日、北京五輪の組織関係者らを盛んに褒めたたえている。そして国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、北京の準備状況について「ほとんど奇跡だ」と語った。  こうした自信の表明は、オリンピック関連組織当局者にとっては普通のことだ。