米首都ワシントン(コロンビア特別区)を51番目の州とすることを巡り、反対派が攻勢に出ている。米議会下院は4月、コロンビア特別区に州の地位を与える法案を民主党の賛成多数で可決した。ワシントンの住民は完全な自治や連邦議員の割り当てがあってしかるべきだと民主党議員は主張した。一方、民主、共和党が50議席ずつの上院で提出された同様の法案は採決されていない。州とするには小さすぎる、伝統的に民主党の地盤である同地区で上院2議席を追加するのは党派的な権力強奪であるなど、さまざまな反対意見が出ている。憲法上は2つの条件を満たせば、どの地域でも州になることができる。議会が承認することと、新たな州がすでに存在する州から分離する場合には、その州が同意することだ。