新型コロナウイルスワクチンを米製薬大手ファイザーと共同開発した独バイオ医薬品ベンチャーのビオンテックは、シンガポールにアジア本社を新設し、同ワクチンやその他の医薬品を製造すると発表した。ワクチンへの世界的な需要が引き続き拡大しているためだという。  同社によると、この新工場はシンガポール経済開発庁の支援の下、2023年の稼働を目指している。プロジェクトの費用や政府支援の規模については明らかにしなかった。  生産ラインの立ち上げに2年かかる見込みであることは、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの製造の複雑さを物語っている。