シリーズ18万部突破のベストセラー『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』、渾身の感動作で自身初の自己啓発小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(2022年1月11日発売)の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」を音声配信。コロナ禍で不安やストレスを抱えがちないま、言葉のパワーで心のなかに小さな希望を増やしてくれる。きょうのひとことは、これ!
「どんな辛さも慣れるもの」
「なんとなくつらい」を救う考え方
きょうのひとことは、
「どんな辛さも慣れるもの」
どんな感情でも、ピークっていうのがあって、ずっとそれが続くことはありません。
わかりやすいのは「怒り」の感情です。
カッとなっても、最初の怒りがずっと続くことはなく、時間がたてば怒りの度合いが落ち着いてきます。
怒りに限らず、どんな感情もそうなのです。
「辛い」という感情も、延々と続くということはありません。
どんなに辛いと感じても、時間がたてば、それが新しい情報とは認識しなくなるので、だんだん慣れてくるんですね。
どんなショックも延々と続かないように、私たちの体はできていますから、最初のショックがずっと続くということはないともいえます。
ただし、1つ踏まえておいたほうがよいことがあります。
それは、辛い思いに慣れるのを「悪いこと」だと思わないことです。
自分にそんな呪いをかけてしまう人が少なからずいるんですね。
時とともに辛い思いにせっかく慣れてくるのに、それがいけないことだと思い込んでしまうと、いつまでたっても最初の辛さから抜け出せないということがあります。
わかりやすいのが、「喪失感」です。
大切な人を失うことで、喪失感に苛まされるということがあります。
この喪失感も時とともに慣れてくるものなのですが、それは失った人に対して、すごく悪いことじゃないかと思い込んでしまう。
でも、全然そんなことはないんです。
辛さに慣れていくというのは、自分が受けたショックに対して馴染んでいくともいえます。
それは、まさに「成長」に他なりません。
きっと亡くなった人からしても、ずっと辛い思いをしているあなたの姿を望んでいるわけではないでしょう。
つまり、辛さに慣れることはいいことなんです。
ありきたりないい方かもしれませんが、「自分のありのままを認めてあげる」「いまの自分の姿をそのまま肯定してあげる」という前提のうえで、辛さに慣れていく自分を認めてあげてください。
きょうのひとことは、
「どんな辛さも慣れるもの」
でした。
参考になったかしら?