米アルファベット傘下のグーグルは、人工知能(AI)の倫理について研究するチームの規模を今後数年で倍増させる計画だ。これまでAI研究を巡り物議を醸しているほか、人材流出にも直面しており、てこ入れを図る狙いがある。エンジニアリング部門バイスプレジデントのマリアン・クローク氏は、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催のイベント「フューチャー・オブ・エブリシング・フェスティバル」に出席し、採用を通じて自身が率いるAIチームの要員が研究者200人に拡大すると述べた。アルファベットのスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は、AIによる弊害や差別などの問題を防ぐため、コードや製品の審査を担うチームの運営予算を拡充することを約束したという。