今年の投資で唯一最も重要な問題は、足元のインフレの勢いが米連邦準備制度理事会(FRB)の考えるように一過性なのか、それとも歴史的な転換を告げているのかだ。筆者は先週、われわれは大きな変化の入り口に立っており、長期的なインフレになる可能性が高まっていると論じた。物価上昇でしばしば発生する損失からポートフォリオを守る最善の方法とは何だろうか。タイミングと不確実性が作用するため、ただ一つの明快な答えというのはない。だが、今からでも使える有用な戦略はある。インフレが起こる可能性が高まっていると思うなら、行動することが重要だ。通常の国債はインフレ下ではとんでもない投資対象になる一方、株式は全般に低調となってきたからだ。