リモートワークを長期にわたり実施した後、会社が社員をオフィスに呼び戻そうとしている。行くべきだろうか。たとえ雇用主が提示した新型コロナウイルスの安全対策案に満足していたとしても、そう簡単な話ではない。少なくとも表向きは労働者に選択権を与える企業もあれば、圧力を強めたり、最後通告をしたりする企業もあるだろう。どの程度の抵抗をするのか。本当に知りたいことを知るには、会社からの通知をどう読み解いたらいいのか。つまり問題は、在宅勤務を続けると自分のキャリアはダメになってしまうのか、ということだ。決断に悩む私たちにとって、良かれあしかれ、今はめったにない機会となっている。「『リモートで働くことを許可してください』と会社にかけ合うのに、これ以上のタイミングはない」。米人材コンサルティング会社リベット・グループの創業者、エド・ボウルシング氏はこう話す。