中国の習近平国家主席は、同国を21世紀の世界を支配する強国にするという野望を隠そうとしていない。しかし、同国が行った最新の国勢調査からは、大きな弱点が浮かび上がる。それは、若い人々の数が十分でないことだ。中国は11日、若干の遅延を経て、ようやく国勢調査結果を発表した。それによると、2020年の同国の人口は、前年の14億人から14億1200万人へと若干増加した。もっと目立った点は、女性が産む子供の数が減る中で、同国の高齢化が進み続けているということだ。全人口に占める60歳以上の比率は2010年に13.3%だったが、今回の調査では18.7%に上昇した。しかも、それと同時に年間の出生数は1961年以来の低水準である1200万人に落ち込んだ。
【社説】中国のアキレス腱、出生数減と高齢化
習主席の野望を妨げる国内要因に
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