中国政府は対米貿易交渉で中国側トップを務める劉鶴副首相を交代させるかどうかを検討している。事情に詳しい政府関係者が明らかにした。交代の場合は、経済改革に長年取り組んできた劉氏の後任として、同氏よりも若い副首相の胡春華氏が就くことになるという。胡氏はチベットや広東省で重要ポストを務めてきたが、米中関係での経験はほとんどない。米国での新政権発足に伴い中国は対応の見直しを進めており、今回はそれに伴う人事刷新の一環となる。関係者によると、劉氏の人事で最終的な決定は下されていない。劉氏を留任させる根拠もあるという。中国の外務省は商務省に照会するよう述べた。商務省はコメントの要請に応じなかった。劉氏は来年初めに70歳を迎え、中国指導者の伝統的な定年を超えることになる。胡氏は58歳。
中国、対米貿易交渉トップ交代を検討
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