米政府が打ち出した関税措置により、中国の対米輸出が大幅に減少し、米国が中国から輸入する製品の種類も大きく変化していることが新たなデータで示された。通信機器や家具、衣料品などは別の国からの輸入が増加している。米政府が2018年と19年に導入した追加関税措置により、中国からの輸入の3分の2近くに相当する約3700億ドル(約40兆5700億円)の製品が影響を受けた。だが世界的データベースのトレード・データ・モニターの情報をウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が分析したところ、米企業が中国以外の国からの購入を増やしたため、関税措置の影響を受けているのは現在、中国からの輸入の約半分となる2500億ドル相当にとどまっている。