このところ米国債利回りが上昇した流れを引き継ぎ、欧州の国債にも売りが広がっている。ドイツ国債利回りは2年ぶり高水準に上昇した。欧州ではインフレ期待が米国をはるかに下回るものの、今月に入り卸売物価指数(PPI)が急伸したことで期待も強まった。投資家やアナリストによると、ワクチン接種率の高まりも域内経済の活動再開を巡る期待を押し上げている。トレードウェブによると、ドイツの10年物国債利回りは13日、前日のマイナス0.122%からマイナス0.097%に上昇。2019年5月以来初めてマイナス0.1%を上回った。前日にはオランダ国債利回りがプラス圏入りし、ユーロ圏の10年物国債でマイナス利回りなのはドイツ債のみとなっている。