脳が若くて柔軟であれば、そのエネルギーも苦にはなりません。相手の脳が発信する情報をきちんと受け止めるし、それを理解しようと努力します。それとともに、自身の情報をあらゆる回路を通して発信し、理解してもらおうとします。

 しかし、年齢を重ねるごとに、脳内のエネルギーが不足し、コミュニケーションのための努力が煩わしくなってきます。ときには、相手が発する情報によってみずからの脳の世界が崩されるような脅えさえ感じてしまう人もいます。

脳内の信号が弱いと「頑固者」になる!?

 ですから、エネルギーを使い、煩わしさを感じるよりは、みずからの主観的な脳にこだわって“閉じた世界”にいたほうが楽で、心地がいいのです。自身が正しいと感じていればなおさら。そうなると、すべての努力を放棄してしまうのです。

 その結果、自身の脳から情報を発信することや情報を受け取ることが極端に少なくなっていきます。脳内の言語機能が低下し、相手の言葉に対しても耳をふさいでしまいます。

 第三者がそれを見たとき、その人間を「頑固者」と呼ぶのです。ただし、頑固者になるのは老人だけには限りません。若い脳の持ち主も努力を惜しめば、「頑固者」と呼ばれたりすることもあるのです。