インフレは必ず利上げにつながるのだろうか。米政府が打ち出した野心的な半導体政策は、より論理的な政策対応を示している。インフレが復活している。12日に発表された公式データによると、4月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率は4.2%と13年ぶりの高水準となった。ユーロ圏の数値は1.6%とこれより低いが、それでも2年ぶりの高水準だ。世界の債券市場はまだパニックに陥っていない。2020年は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で行き詰まった多くの企業が価格を引き下げた。経済活動が再開すれば、前年比で大きな価格上昇が一部で起きることは、投資家には常に分かっていたことだ。ほとんどの製品の価格はそれほど変化していない。CPIの変動は主に、ロックダウン(都市封鎖)や移動制限の影響を受けた、航空運賃や外食価格などのいくつかの品目とコモディティー(商品)によるものだ。4月の食品・エネルギーを除いたコア指数の上昇率は3%にとどまっている。
インフレへの最善策、利上げとは限らず
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