パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスとイスラエルの間で激化する紛争と、パレスチナ問題をめぐる米民主党内の分断の深刻化を受けて、ジョー・バイデン米大統領は政治上・外交政策上の重大な課題に直面している。双方の衝突が始まって約1週間が経過した現在、バイデン氏は紛争当事者のどちらかの側を支持することを避けつつ、緊張緩和を目指している。多くの民主党議員は、こうした対応に批判を浴びせており、共和党議員たちはバイデン氏に対し、イスラエル擁護の姿勢をもっと強く打ち出すべきだと迫っている。米政府によれば、バイデン氏は15日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長とそれぞれ個別に電話会談を行った。