ビットコイン、イーサ、ドージコインなどの暗号資産(仮想通貨)は、大方の投資家が1年前には予想もしなかった高値にまで急上昇した。この猛烈な勢いに、最も楽観的なトレーダーでさえも疑問を抱く。果たして持続するのかと。暗号資産熱を支える原動力は、今年に入ってゲームストップ株が突如高騰した状況と似ている。景気刺激策の一環で配られた弱者への支援金の一部が、株取引を無料提供する証券会社の口座にも流入した。一方、新型コロナウイルスの世界的大流行で人々は自宅にとどまり、パソコン画面の前で過ごす時間が増えた。複数の証券会社が株取引を一時制限したこともあり、オンライン掲示板レディットに集うデイトレーダーの一部が暗号資産に移った可能性もあると投資家は話す。米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がビットコインなどのデジタル通貨を支持していることや、仮想通貨取引所コインベース・グローバルがナスダック市場に上場したことなどが、上昇相場に拍車をかけた。
暗号資産の快進撃と課題 グラフで見る
有料会員限定
あなたにおすすめ