前回は、ミャンマー現地企業へのインタビュー第1弾として、地場のキャンディー製造大手である、Tin Ye Win Manufacturing Co.,Ltd社会長のYe Aung氏に、創業時の困難と現在の競争環境の激化について、話を伺った。今回は、それを受けて、どのようにして効率的な工場運営を行おうとしているのか、また今後どのような事業展開を考えているのかについて、ご紹介したい。
日本で習った食品管理も現地に合わせて対応
前回、創業時における生産技術の確保や工場設立資金の自己調達、生産機械の製造についての困難についてご紹介した。またその中には、ミャンマーにおいては調達できない原材料があるため、輸入に頼らなければならなかった旨の説明もあった。はたして、自社での製造を開始して14年を経た現在、その状況はどのように改善されたのだろうか。
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――創業当初は原材料を輸入しなければならなかったとのお話がありましたが、現在では、原材料に占める輸入品の割合はどの程度ですか? また現在輸入に頼っている原料はどういったものですか。
会長 現在では国内が7割、輸入品が3割程度です。現在の輸入材料は、着香料、着色料、クエン酸、ブドウ糖などです。
――ミャンマーにおいても、原材料についての事前の政府監督省庁への申請が必要だと思いますが、使用できる原料の基準は厳しいのですか。
会長 製品の量産製造の前には、サンプルをMinistry of Healthの下にあるFood and Drug Administration(FDA)という役所に提出する必要があります。その段階で承認が下りなければ、製造もできませんし、当然、販売もできません。
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