【欠点①】結論(動作)がすぐ伝わらない
The news made me ...
It is not difficult for me to ...
There is a need to ...
それぞれの文の前半を見てみましょう。前半だけでは、この文が何を伝えたいのかがわかりません。
「結論」、つまり文が伝えたい「動作」が出てくるのが、文の前半ではなく、文の後半、あるいは文の最後となっています。
例えば、< It is not difficult for me to >まで話したときのことを考えてください。会話の相手が「一体何の話? ポイントは何?」という顔で、首を長くして結論を待っている、そんな気まずい経験をした人もいるのではないでしょうか。
【欠点②】組み立てる側の負担が大きく、間違える可能性も高い
The news made me ...
ここまで組み立てるだけでも、ノンネイティブにとっての負担は相当なものです。「made me」を組み立てる過程で、「SVOC構文を使おう」などと構文に配慮し、頭の中で一生懸命、英文を組み立てています。文を完成させる頃には、頭も疲れてしまい、次のような誤った文を組み立ててしまうかもしれません。
The news made me...
(made meまで組み立てられた、あとはSVOCの「C」だけ)
↓
The news made me surprising! (できた!完成……!)
※surprisingは文法誤り
SVOCのような難しい構文を使うと、文の組み立てに意識が向きすぎて、このように文法的に誤ってしまう可能性が高まります。
特に口頭の場合、その場で判断して口に出す必要がありますので、細かいところを誤ってしまう可能性がより高まります。「コミュニケーションが成り立ちさえすれば、多少の文法誤りは気にしなくてよいのでは?」という考え方もあります。
当然、大切なことは「伝える」ことであって、コミュニケーションが成り立ちさえすれば、それでよいわけです。
しかし、組み立てる側の負担が減り、さらに文法誤りがなくなる表現を使うことができればどうでしょう。英文を組み立てる側にとっても、それを受ける相手にとっても、気持ちよくコミュニケーションを取ることができます。
It is not difficult for me to...
There is a need to...
これらもそれぞれ、日本人に人気の高い構文ですが、組み立てる負担が大きい文です。「何を伝えようとしていたっけ……」と途中で内容を忘れてしまったり、構造を誤ってしまったりすることが少なくありません。