テレワークの生産性を上げるマネジメントを紹介した書
【著者からのメッセージ】
2020年、新型コロナウイルス感染拡大によるテレワークの急速な伸展に伴い、私の勤めていたパーソル総合研究所では、緊急事態宣言が発令される前の3月から全6回にわたって、新型コロナウイルス下のテレワークの状況に関する大規模調査を進めてきました。
本書ではその結果も紹介していますが、そこからは今回突然に始まったテレワークの中で、ビジネスパーソンたちが、上司・部下ともに「コミュニケーション不安」や「評価不安」などの不安や孤独感を抱える一方で、慣れるに従い、テレワークの可能性をも感じている姿が見てとれます。
私は、生産性が高く成長する企業は、コロナ禍が終わっても、テレワークを定着させるのではないかと考えています。本来、企業にとっても個人にとっても、テレワークはメリットのほうが大きいからです。
これからの企業は、個人がやりたいことを実現できる環境を提供しながら、生産性を高めてビジネスに貢献してもらうことが大事です。テレワークはそれを可能にする大きな第一歩になると思うのです。もちろん、そのためには従来の対面してのコミュニケーションやマネジメントのスタイルを変えていかなければならないのは当然です。
客観的なデータと抱負なコンサル経験を武器に
『テレワーク時代のマネジメントの教科書 『見えない部下』をどう管理するのか?』では、パーソル総合研究所の調査結果に基づく現状分析を横糸に、私がこれまで培ってきた現場でのコンサルティングや管理職へのコーチング経験を縦糸にして、今、テレワークの現場で噴出しているマネジメントに関する課題を解決するための考え方やノウハウを執筆いたしました。
現場で部下を持つマネージャークラスはもちろん、組織全体を率いていく経営層にも読んでいただき、組織を活性化し生産性を高め、社員の人生を豊かにするための参考にしていただければ、これ以上嬉しいことはありません。