「運がよくなりたい」「いい人に巡り合いたい」「幸せな人生を送りたい」、誰もが願うことだろう。2021年3月31日、2021年に1回しか来ない、最強の運気アップの日に発売された『SHOCK EYEの強運思考』は発売即重版。テレビ、新聞、ラジオ等幅広く紹介され、早くも話題沸騰の一冊。本書は、著者である湘南乃風のメンバー・SHOCK EYE氏による強運を引き寄せる思考法がまとめられている。
人によっては、不幸、マイナス、ネガティブに映ることでも、自分がそう思わないなら、それが絶対に幸せになる権利は誰にでもある。好きなことをしていいし、夢を持っていい。自分を愛することができれば、幸せになれる。自己表現のうまい人はもっと幸せになれる。

【湘南乃風 SHOCK EYE】登場するすべての人に感謝すると、幸せを呼び込める撮影/菊地英二

未来の登場人物を自分で選ぶ

 いまの仕事を始めたきっかけとか、自分が住む町を決めたときのひらめきなど、その直感や出会いは、とらえ方次第で素敵な物語にしていける。それは自分にしかできないことだ。

 そうやって考えていると、「シーズン2はどうしたらいいのかな」「こいつとの関係は10年後にどうなったら面白いかな」みたいな視点も生まれる。それは自分の未来を考えることになると同時に、未来の登場人物を自分で選んでいくことにもなる。

 すべてが思った通りに進まないとしても、ある程度の影響力を持って、イメージに近い人生を歩めるはずだ。「この人とは長く付き合っていきたいな」と思うなら相手を大切にできる。

 相手の物語で、自分がどういう役目でいたら面白いのかな、とも考える。

 自分の役どころ、出会ったタイミング、キャラクター設定などは相手次第だけど、「面白い役回りができたらいいな」と思って、僕は僕を演じる。

 だけどいまは、簡単に地球の裏側のことがわかるし、地球の外側にだって出られる。

 おいしいものもいっぱいある。他人と自分を簡単に比較できる状況だから、ついないものねだりで、周りのことが気になってしまう。経済発展をしてビルを建てまくったら、やっぱり森や緑が大事だって言い出すし、自然の中で暮らしていれば都会のほうがいいと思う。人間ってそういう生き物だ。

 ないものねだりをしてしまうのは、情報が多すぎるからなのかもしれない。視野を広げてうまくいく人もいるけど、もう少しミニマムな世界で、自分の目の前のことに没頭する人生でもいいと思う。

「本当はこうじゃなかったのに、なんでここにいるんだ俺は」「なんでこっちの役なんだ」みたいな考えのままでいると、役に身が入らず、いい演技ができない。だからといって、違う役柄を望んでも、大きな変更はできない。自分の役柄をまっとうしたほうがいい。

 たとえば、自分が日本人であることは変えられない。「アメリカ人になりたい」と思い続けて生きていたら、どんどんつらくなる。

 だったら、日本人としてどう生きればかっこいい人生が送れるかを考えるべきだし、僕だったら「アメリカの映画に日本人として出るなら、どんな日本人ならかっこいいかな」って考える。

 映画監督って、すべての配役に感謝していると思う。誰か一人欠けても、その物語は完成させられないから、悪役にも、端役にも、エキストラにも感謝する。自分が物語の主役であり、監督でもあるとするなら、登場するすべての人に感謝することが、自分の物語を愛することにつながり、幸せを呼び込む。

 混沌とした世の中だけど、自分の物語を愛し抜いて、一人でも多くの人に主体的な人生を送ってほしい。