米アマゾン・ドット・コムがハリウッドの映画会社MGMホールディングス買収で合意したことで、MGMの筆頭株主であるアンカレッジ・キャピタル・グループは帳簿上約20億ドル(約2180億円)の利益を得た。ジェームズ・ボンドの「007」シリーズなどMGMの強力なコンテンツを理由に、ヘッジファンド運営大手のアンカレッジは10年以上、MGMの売却または新規株式公開(IPO)を待ち望んでいた。アマゾンが26日、MGMを約65億ドルで買収し約20億ドルの債務を引き継ぐことで合意したと発表し、アンカレッジの望みがかなった。アンカレッジは26日、この潜在利益について投資家に伝え始めた。同社は2010年に5億ドル弱を投資し、投資期間を考慮した内部収益率(IRR)は約16%となった。