数字はモチベーションを高める作用も

台湾「コロナ封じ込め優等生」のプライド、日本とのレベルの違いとは5月19日、新店区はワースト3位だった

 台湾ではある種の競争も働いている。新北市では、市内の19区の新規感染状況を数字と棒グラフを使ってわかりやすい形で毎日公表しているが、実はこれが思わぬ効果をもたらしている。 

台湾「コロナ封じ込め優等生」のプライド、日本とのレベルの違いとは5月21日には8位にまで順位を下げた

 図は5月19日と21日の新北市が公表している棒グラフだが、19日に新店区は22人の新規感染者を出してワースト3位だったが、21日には6人と8位にまで順位を下げた。

 前出の王さんはその新店区のタワーマンションに住んでいるが、「住人たちの間に競争意識が芽生えていて、感染者が増えるとグループチャットで互いに『ステイホーム』を呼びかけ合っています」と話す。棒グラフで“見える化”しているので、「明日はもっと減らそう」と頑張るようになるのだという。