インドで急拡大する新型コロナウイルスの感染状況は一段と深刻になり、昨秋に感染者が急増した第1波に比べて、50歳未満の患者が重症化するケースが多いと、打撃の大きい地域の医師は口をそろえる。治療の遅れや、病床数や酸素の不足など多くの要因が絡んでいる可能性はあるものの、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がインドで取材した医師らの話では、あまりに多くの患者があまりに早く重篤な症状に陥ることから、現在まん延するウイルスは毒性が強まっていることが考えられるという。「前回の流行では1週間後に現れたサイトカインストームが、最初の3~5日間で引き起こされている」。東部コルカタにあるメディカ・スーパースペシャルティー病院のクナル・サルカル氏はこう述べた。サイトカインストームと呼ばれる免疫系の暴走が起きると、死に至る場合もある。
インド襲う「変異株」第2波、若い患者を直撃
感染力強い変異株は毒性を強化か、医療崩壊下の医療機関にさらなる圧力
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