米アルファベット傘下のグーグルは、2007年のブログに反ユダヤ的な発言があったとして、ダイバーシティ(多様性)担当幹部を解任した。幹部の過去の記述に批判が集まり、人材の入れ替えを余儀なくされたハイテク大手はこの1カ月で2社目だ。グーグルは18年、ダイバーシティ戦略・研究担当のグローバル責任者にカマウ・ボブ氏を起用した。ボブ氏はその10年ほど前に「私がユダヤ人だったなら」と題したブログで、自分がユダヤ人であれば「身を守るために殺し、戦争することへの飽くなき意欲を警戒していただろう」と述べていた。今週に入り、このブログをニューヨーク・ポスト紙など幾つかの報道機関が取り上げた。グーグルの広報担当者は発表文でボブ氏のブログを批判。こうした記述がユダヤ人社会のメンバーを深く傷つけた、とした。