人々は、飛行機の狭い座席に何時間も詰め込まれているのは嫌だと言うことはあっても、より高速の飛行体験にお金をかけたがることはあまりなかった。コンコルドの運営者に聞けばわかることだ。米ユナイテッド航空は3日、米ブーム・テクノロジーから超音速旅客機「オーバーチュア」15機を購入する契約を結んだと発表した。この航空機は88人乗り、飛行速度は音速の1.7倍(亜音速機は0.8倍)で、2020年代末をめどに就航予定だ。英国とフランスが開発した超音速旅客機コンコルドが退役してから18年たつが、航空業界では何年も前から超音速飛行の復活の可能性が取り沙汰されてきた。ユナイテッド航空が支持を表明したことで、復活を巡る声はより大きくなりそうだ。