【ワシントン】米国内で新型コロナウイルスワクチンの接種率が上昇し、供給が潤沢となる中で、バイデン政権は接種を世界でどのように進めていくかという課題に直面している。 先頭に立っているのは、米政府の新型コロナ対策調整官を務めるジェフリー・ザイエンツ氏(54)だ。彼のチームは1月の発足当初に、障害を乗り越えて接種を加速するのに必要な大量のワクチンを確保する計画を立てた。現在は米国の成人のうち52%が接種を完了し、新規感染者数はほぼ1年ぶりの低水準となっている。  世界の他の国々に対して同様のアプローチを取ることは、はるかに多くの人口を対象とした、さらに複雑な課題だ。