肌の美しさを気にするのは女性だけ。そんな概念が覆りつつあるのかもしれない。20~40代の男性1000人に聞いた下記の調査では、特に20代男性は、ほかの年代に比べて自分の「肌」について興味関心が高いことが明らかになった。
調査は、オールアバウト(東京都渋谷区)が行った「男性の美容」に関するアンケート。調査期間は2012年10月16日~17日。20~40代の有職男性1000人が対象。
約7割の男性が「美容に関心あり」
化粧水を使う男性も
まず、「美容への関心の有無」を聞いたところ、「ある」「少しある」と答えた人は、それぞれ27.3%と40.2%で、合計67.5%と半数以上にのぼった。年代別でも見ると、20代(ある=35.9%、少しある=40.7%)が最も高く、年代と反比例する傾向があるが、40代でも「ある」が16.5%、「少しある」が42.0%と、決して少なくはない。
美容に関心がある層では、「洗顔料を使って洗顔する」人が75.7%(美容に関心がない人では38.8%)、ひげ剃り後に保湿をする人が30.8%(同4.6%)。美容に関心がある層とない層で特に差が目立ったのは「化粧水をつける」(美容に関心がある層39.9%、ない層1.5%)だった。「乳液やクリームをつける」は化粧水より差が少なく、それぞれ27.1%と4.9%。ひげ剃り後の肌の後に乳液やクリームを使う人はこれまでも一定数いたが、化粧水で肌のケアをする人は、ひげ剃り後の保湿という意味合いではなく、肌全体をケアする意識が高いのかもしれない。
最近では男性用化粧水の販売も増えており、女性用に比べると肌を保湿する一方で「皮脂を抑える」「べたつかない」を押し出す商品が多いのが特徴だ。筆者の周囲では、男性用化粧水を使っている人もいたが、「敏感肌なので、あえて女性用化粧水を使っている」と話す男性もいた。