米中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官は、就任後初の主要な人事異動として、デビッド・マーロウ氏をスパイ活動の責任者に指名した。CIAは対中国重視の姿勢を強めているほか、デジタル監視が強化される中で人間による情報収集を再構築している。CIAの報道官によると、新しい作戦副部長を務めるマーロウ氏はCIAの上級諜報(ちょうほう)員として海外で勤務した経験を持つ30年のベテランで、「紛争地域を含む、最大かつ最も複雑な幾つかの環境」での支局長として知られていたという。マーロウ氏の指名は議会の承認は必要ない。バージニア州ラングレーにあるCIA本部で、外国政府高官やビジネスマン、テロリスト・ネットワークの不満分子など、外国人スパイをリクルートする秘密捜査官を監督する部門を担当する。また作戦本部は、大統領の指示に基づき海外で秘密活動を行う。