米連邦準備制度理事会(FRB)はこれまで通りの筋書きを維持している。FRBは16日、5月のコア・インフレ率の前年同月比上昇率を約30年ぶりの高さとなる3.8%まで押し上げた要因はおおむね「一時的」なものだと述べた。FRBのジェローム・パウエル議長は記者会見で、この点を何度も繰り返した。「われわれは、こうした高水準のインフレ統計が(中略)下がり始めると予想している」とし、中古車価格の急激な上昇は、すでに値下がりしている材木価格と同様、下げに転じるだろうと述べた。FRB幹部らは、インフレ率が2021年末に3.4%を付け、22年末までに2.1%へ低下すると予測している。23年末までの水準も2.2%を見込む。22年末と23年末の予測は、いずれも3月の前回予測からわずか0.1ポイントの上方修正にとどまった。