ジョー・バイデン米大統領は就任後初めて開催したロシアのウラジーミル・プーチン大統領との首脳会談で、相次いで問題を引き起こすロシアの行動を抑え込むことを目指した。米国が最大の脅威とみる中国に集中できるようにするためだ。だが、好戦的で自信たっぷりのプーチン氏にとって、果たして米国に協力する理由はあるのだろうか。カーネギー国際平和財団のバイスプレジデント、アンドリュー・ワイス氏(クリントン政権の元ロシア専門家)は「非常に手ごわい任務だ」と話す。「バイデン政権関係者は、中国に全神経を傾けられるよう、ウラジーミル・プーチンがおとなしく箱に収まるつもりは全くないことくらい十分に承知している」バイデン政権は、世界的に影響を強める中国に対抗できるよう、外交、軍事、経済に関するリソース配分の見直しを進めている。バイデン氏は日本、韓国、欧州諸国の当局者と会談し、独裁主義だとみなす中国に結束して対抗するよう呼びかけている。
中国に集中したい米国、それを邪魔するプーチン氏
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