米国の極右団体オース・キーパーズは現在、ばらばらになりつつある。創始者が毛染めやステーキ、銃などに組織の資金を流用していたことを幹部メンバーらが非難したためだ。一方、金融システムから締め出された極右団体プラウド・ボーイズのリーダーは現在、資金確保のため「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切)」とTシャツに印刷して販売している。  極右団体のメンバーらは1月6日の米連邦議会議事堂の襲撃に加わったが、そうした組織の中で最も目立つ存在だったこの2団体は勢いを失いつつある。指導者らは資金不足に陥り、離脱者の波に苦しみ、組織の将来についてメンバーらと論争している。