カリフォルニアなど米西部の州で、今夏に電力不足に陥るリスクが高まっている。深刻な干ばつにより、水力発電に必要な水が足りていないためだ。同地域では、冬から春にかけて川に流れ込む積雪や降水量が減ったことで、主要貯水池の水量が歴史的な水準まで落ち込んでいる。特に干ばつに見舞われているカリフォルニア州の状況は深刻だ。カリフォルニア州水資源局が運営する8カ所の主要水力発電所では、今年の電力量が過去10年平均の約3割にとどまると予想している。同州のデータによると、2019年の電源ミックスで、水力発電は全体の約16%を占めた。同州における電力需給のバランスはぎりぎりのところにあり、発電量が少しでも減れば、著しい影響をもたらす恐れがある。
米西部に停電リスク、干ばつで水力発電稼働危機
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