米連邦最高裁判所が、オバマ政権が導入した医療保険制度改革法(オバマケア)の存続を認める判断を下したことで、共和党は同法改廃の取り組みが困難になるとみている。判決に勢いづく民主党は、オバマケアの拡大を目指す構えだ。  最高裁は17日、オバマケアを無効とするよう求めていたテキサス州など共和党優勢州の訴えを退けた。原告側は、米議会が保険未加入の罰則金をゼロとしたことで、同法は合憲性がなくなったと主張していた。最高裁判事は、罰則金がゼロになったことで原告側は痛手を受けておらず、訴訟を起こす根拠に欠けるとの判断を示した。