男性が大半を占める資産運用業界で女性トップとして活躍するミシェル・ リョン氏。多くの同業者と異なるアプローチを採用する中国専門のストックピッカーでもあり、注目されることには慣れている。リョン氏は香港と上海にオフィスを構えるシンタイ・キャピタル・マネジメントの創業者だ。米国、欧州、アジアの機関投資家を顧客に抱え、約6億ドル(約661億円)に上る資産を管理している。同社の旗艦ファンドであるシンタイ・チャイナ・ファンドのこの5年間の運用収益率は5月の時点で年間33.9%(手数料差引後)。同ファンドのベンチマークであるMSCI の中国インデックスの収益率14.5%の2倍を上回った。今年に入ってからの収益率の差はさらに大きく、1-5月のファンドの収益率は16.3%だったのに対し、MSCIの中国インデックスは 1.7%にとどまった。