イランの外交官らが、壊れかけた核合意を復活させるため西側諸国との協議を再開する際に、米国による制裁対象者リストから外すよう望む重要人物がいる。イラン次期大統領のイブラヒム・ライシ司法府代表(60)だ。18日のイラン大統領選挙に勝利した強硬派のライシ師は、同国の最高指導者アリ・ハメネイ師との密接な関係を理由に、米トランプ政権によって2年前に制裁対象に指定された。ライシ師は次期大統領として、2015年に成立したイラン核合意の今後の運命を決めかねない重要な役割を担うことになる。ライシ師の指導者であるハメネイ師は、イラン経済を米国の制裁の重しから解き放つ取り組みの一環として、核合意復活の交渉を支持している。ライシ師は今月行われた大統領選テレビ討論の中で、政権を担う際には「最高指導者が承認した合意として(核合意)を強く支持する」と述べていた。
イラン強硬派の新大統領、核合意の行方を左右
ライシ師は現職ロウハニ大統領より西側に敵対的とみられている
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