電動トラック新興企業の米ローズタウン・モーターズは、上場企業として波乱のスタートを切った。同社はこの1カ月の間に、コスト目標と生産目標が未達であると明らかにし、予約注文台数を水増しして公表していたことを認め、完全な生産を始める十分な資金がないと明らかにした。最高経営責任者(CEO)と最高財務責任者(CFO)は辞任した。それでも、ローズタウンの投資家は動じない。同社の株価はおおむね5月半ばの水準にとどまっている。最近上場を果たした数多くの電気自動車(EV)メーカーの株価は、事業がひどく混乱していても、驚くべき底堅さを示している。ローズタウンのほか、同業ニコラやEVメーカーのカヌーの株価はいずれも、昨年の特別買収目的会社(SPAC)との合併上場時と比べ、同程度の水準か、それを上回っている。