ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との首脳会談で幕を閉じた先の欧州歴訪について、ジョー・バイデン米大統領は民主主義が独裁主義よりも強力だと証明することが最大の任務だと語っていた。「一部で指摘されているように、民主主義の時代は終わったと唱える向きの信頼を落とす必要がある」これは同時に、世界における民主主義のモデルとして、米国の状況はどうなのかという問いを突きつける。その点に関して、取り組むべき課題があることは確かだ。米国のモデルは評判を落とした――そして特定の尺度からみれば、著しく汚してしまった。だが、朗報なのは、米国が近年、世界の手本でなくなるような行為を重ねたにもかかわらず、過去の栄光はなお残っているという点だ。民主主義の模範としての揺るぎない威力は、むしろ今、一段と高まっているかもしれない。
米国の民主モデルに深い傷、それでも威力は健在
有料会員限定
あなたにおすすめ