世界的な半導体不足はノートパソコンやプリンターの価格を押し上げているが、スマートフォンなど他の売れ筋商品にも影響が波及する恐れが出ている。半導体業界が需要増加への対応と供給不足の解消を急ぐ中、半導体の主要材料やサプライヤーを通して雪だるま式に値上げの波が広がっている。このため、世界の大手半導体メーカーの多くがパソコンなどの端末メーカー向け価格を引き上げている。業界関係者からは値上げが続く可能性を指摘する声も聞かれる。消費者も負担を感じ始めている。一部ノートPCの人気モデルはここ2カ月で価格が上昇し、小売店ではその他の電子機器も値段が上がっている。価格追跡サイトのKeepaによると、台湾のPC大手、華碩電脳(エイスーステック・コンピューター)によるビデオゲーマー向けのノートPCはアマゾン・ドット・コムでベストセラーとなっているが、今月に入り900ドル(約9万9200円)から950ドルに値上がりした。HP製のノートPC「クロームブック」の価格は6月初頭に250ドルとなり、それまでの220ドルから上昇した。
半導体不足で価格転嫁、スマホにも迫る値上げの波
「コストインフレ」で端末メーカー向け半導体の価格上昇
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