米たばこ大手アルトリア・グループは現在、法廷闘争のさなかにある。電子たばこ大手ジュール・ラブズの要求に応じて自社の電子たばこ事業をやめたことは、反トラスト法(独占禁止法)違反だとして、連邦取引委員会(FTC)から提訴されたからだ。「マールボロ」ブランドのたばこを製造するアルトリアの主張はこうだ。「わが社の電子たばこはひどい商品だった」  それを立証するため、アルトリアは幹部らに対し、数々の失敗を詳細に明らかにするよう求めた。  現・元アルトリア幹部は証人席で、同社が数億ドルの資金を電子たばこに投じたが、喫煙者が気に入るような商品の開発には至らなかった経緯を詳細に語った。