フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、宗教と国家の境界線を引き直し、イスラム教団体をフランスの世俗主義の型にはめ込もうとしている。ここ数カ月で、マクロン政権は、あるモスクを一時的に閉鎖し、その財務状況を調査した後、モスクの指導者を追放した。また別のモスクは、政府が地元当局に圧力をかけた結果、数百万ドルの補助金を放棄した。他にも十数カ所のモスクが、安全性や消防規則違反を理由に一時閉鎖を命じられた。政府は、フランス全土のモスクやその他の宗教団体の独立性を抑制するための、より広範な取り組みに先行する形でこうした措置を実施した。マクロン氏は、国家としての原則に対する尊重を強化する法案を議会に提出した。この法案は、宗教団体のメンバーが暴力や憎悪を扇動していると判断された場合、裁判所の命令なしに、政府が礼拝所を恒久的に閉鎖したり、宗教団体を解散させたりすることを可能にするものだ。